選択的知覚とは
選択的知覚(Selective Perception)は、
同時に存在する複数の情報の中から、
自分の関心・期待・前提に合うものだけを認識しやすくなる傾向を指します。
何が起きるか(現象レベル)
すべての情報が等しく見えているわけではなく、
注意が向いた情報だけが「見えたもの」として残る状態が生じます。
見ていない情報は否定されるのではなく、
最初から知覚に入らないことがあります。
FXでの出方(行動に現れる例)
- 自分の想定方向に合うローソク足だけが目に入る
- 反対シグナルや警告インジを見落とす
- 勝ちパターンに似た部分だけを拾う
- 不利な時間帯・環境変化に気づきにくくなる
起きやすい条件
- 事前に方向感やシナリオを強く持っているとき
- 時間制限があり、判断を急いでいる場面
- 注目指標やラインを決め打ちしている状態
- 感情(期待・不安)が強く動いているとき
知覚の取捨選択
選択的知覚では、
情報の評価以前に、知覚段階で偏りが生じます。
そのため、
「客観的に見たつもり」でも、
実際には一部しか認識していない可能性があります。
チェック項目(自己点検)
- 反対方向の情報を意識的に確認しているか
- 見ていない可能性のある要素を列挙できるか
- 毎回同じインジ・同じ視点だけを見ていないか
- 環境条件(時間帯・ボラ)を確認しているか
対処の方向性(視点を増やす)
- チェック項目を事前にリスト化する
- 反対シナリオを必ず一度書き出す
- 同じ相場を別時間足・別指標で確認する
- 判断前に「見ていない要素」を確認する
関連バイアス
- 確証バイアス:見たい情報だけを集める
- フレーミング効果:提示形式により注意が誘導される
- 解釈バイアス:知覚後の意味づけが偏る
まとめ
選択的知覚は、
情報処理の最初の段階で起きる偏りです。
評価以前に「何が見えているか」を点検することで、
影響を検出しやすくなります。

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