自己奉仕バイアス(Self-Serving Bias)

自己奉仕バイアスとは

自己奉仕バイアス(Self-Serving Bias)は、
成功は自分の能力や判断のおかげ、
失敗は外部要因のせいだと解釈しやすくなる
傾向を指します。

何が起きるか(現象レベル)

同じ結果であっても、
成功時と失敗時で原因の割り当て先が変わることがあります。

結果そのものではなく、
結果の理由づけが状況に応じて切り替わる点が特徴です。

FXでの出方(行動に現れる例)

  • 勝ったときは「分析が正しかった」と判断する
  • 負けたときは「相場が悪い」「指標のせい」と捉える
  • 勝ちトレードは再現可能だと感じやすい
  • 負けトレードの検証を軽く済ませる

起きやすい条件

  • 裁量判断の割合が高いとき
  • 理由を後付けで説明できてしまう場面
  • トレードログが簡略化されている場合
  • 感情的な負荷(悔しさ・安堵)が強い直後

原因帰属の偏り

自己奉仕バイアスが混入すると、
成功と失敗で評価基準が一致しなくなることがあります。

その結果、
改善点が外部に押し出され、
判断プロセスの検証が進みにくくなります。

チェック項目(自己点検)

  • 勝ち・負けで原因分析の深さが変わっていないか
  • 成功時にも「偶然だった可能性」を検討しているか
  • 失敗時に「自分側の判断条件」を確認しているか
  • 同条件の別結果(勝ち/負け)を並べて見ているか

対処の方向性(評価基準を揃える)

  • 勝ち・負けで同じフォーマットの検証ログを書く
  • 結果ではなく「条件一致・手順順守」で評価する
  • 成功トレードにも必ず反証視点を入れる
  • 外部要因を書いた場合、自分側の要因も必ず併記する

関連バイアス

  • 過信バイアス:判断精度を高く見積もる
  • 結果バイアス:結果で判断の良否を評価する
  • 後知恵バイアス:結果後に予測可能だったと感じる

まとめ

自己奉仕バイアスは、
成功と失敗で原因の置き場所が変わることで生じます。
評価軸を結果から切り離し、
同一基準で手順を確認することで、影響を検出しやすくなります。

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