過信バイアスとは
過信バイアス(Overconfidence Bias)は、
自分の知識・判断・予測の正確さを、実際より高く見積もってしまう傾向を指します。
何が起きるか(典型パターン)
- 見立て(方向・根拠)の確度を高く見積もる
- リスク(損失幅・不確実性)を小さく見積もる
- 根拠の弱さよりも「確信の強さ」が判断を支配する
FXでの出方(行動に現れる例)
- 根拠が少ないのにロットを上げる
- 「今回は大丈夫」として損切り基準を緩める/遅らせる
- 同じ条件の過去検証が薄いのに再現性を前提にする
- 負けの要因を「ノイズ」「想定外」で片付けて次に進む
過信が混入しやすい条件
- 直近の連勝・大きな勝ちがあった直後
- 裁量でうまく回避できた体験が続いたとき
- 検証ログが少ないのに「感触」が良いとき
- 他者の成功例を見た直後(自分も同様にできる前提になる)
区別:自信と過信
自信は「根拠(データ・手順・再現性)」に支えられている状態です。
過信は、根拠の量・質に対して確信が先行している状態です。
チェック項目(自己点検)
- 今回の判断は「検証ログ」から再現できるか
- 反証条件(この条件なら入らない)が言語化できるか
- 同条件のサンプル数は十分か(数が少ないのに結論化していないか)
- 最悪ケース(想定外の伸び・滑り・指標)を事前に扱っているか
対処の方向性(行動を固定する)
- 「根拠が揃った時だけ実行」する条件を固定する
- ロット・損切り・利確のルールを事前に固定し、後から動かさない
- 勝ち負けではなく、ルール順守(実行一致)で日次評価する
- 例外の許可条件(例外を使うなら何が揃った時か)を先に決める
関連バイアス
- 優越の錯覚(Better-than-average effect):自分は平均以上と感じやすい
- コントロール幻想(Illusion of control):偶然要素を制御できると感じる
- 結果バイアス(Outcome bias):結果が良いと判断も正しかったと評価する
まとめ
過信バイアスは、判断の確度とリスク見積もりのバランスが崩れることで発生します。
「確信」ではなく「再現できる根拠」と「固定された手順」で運用するほど、混入を検出しやすくなります。

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